
ネットサーフィンをしている時に見つけた記事を読んだことにより、非常に胸糞悪くなってしまいました。その内容というのが…
アダルトVRを否定する内容。
もちろん、100人いたら100通りの考えがあるのは理解しています。しかし、その否定記事でインタビューを受けているのがAV業界に関わりのある人間だということ。一般ユーザーではなく、業界を盛り上げていく側の人間だった訳です。
ツイッターなどにもリツイートされるような面白い記事ではありますが、読み終わった後、この人は一体何が言いたかったのか?理解に苦しみました。というか、そもそも理解するつもりはなく、頭では反論しながら読んでいたので…
せっかくなので肯定派である自分の意見も述べようと思い、この記事を書くことにしました。あくまで個人的な意見なので悪しからず。
前もって一つだけ言っておきますが「アダルトVRはコスパ良い」ですから。
以下の内容となります
アプリなど「規格統一化」されないと普及しない?
アダルトVRを視聴するには基本的に「再生アプリ」が必要になりますが、インタビューで否定的だったAV業界に関わりのある方(以下:A氏)は、そのアプリ同士の互換性がないことが発展を妨げているを回答していました。
もちろん技術的なブレークスルーがあれば今後はどうなるかわかりませんが、現状で言えば普及は難しいのではないかと思っています。まず問題なのは、規格が統一されていないこと。
<中略>
ええ。いまAVをDVDで購入している層は50代が中心で、この人たちが実質的にAV市場を支えているにも関わらず、この層にはWebの動画サービスにアカウントを作り、ストリーミング視聴やダウンロードすらできない人が多いんですね。
スマホを手に入れてアプリにコンテンツをダウンロードし、ヘッドギアなどに入れて視聴するというのはハードルが高すぎますね。
もちろん、それぞれのアプリに互換性があるに越したことはありません。そんなこと誰だって分かっており、業界関係者であれば尚更です。
アダルトVR市場は「2016年がVR元年」と言われている黎明期であり、ユーザビリティが良くなるように日々進化している最中です。どんなジャンルの商売でも初めからインフラが整っている市場なんてある訳がありません。
また、A氏は「50代がAV市場を支えている」と言っていますが、はたしていつの話をしているのか?ネットで調べると以下のような調査結果がありました。
2015年のデータではありますが、現在と比較してもそこまで違いはないでしょう。
ご覧いただければ分かる通り、レンタル・セルDVDなどで最も活躍している年代は30~40代です。多少のズレはあっても、50代がAV市場を支えている結果に結びつくことはないはずです。
仮に50代が一番だったとしても、A氏が回答している「アカウントを作り、ストリーミング視聴やダウンロードすらできない人が多いんですね。」というのは馬鹿にし過ぎです。最近の50代ならそれぐらいのことは容易にできると思います。
アプリなどの規格統一化については同意見ですが、それ以外は全面的に否定させてもらいます。一度も使ったことがない方は是非、下記画像をクリックしてDMMのアプリを覗かれてください!
アダルトVRの視聴環境問題
「個人的にはルンバやKinectと同じ悲劇を感じます。」とも回答しています。この部分だけ抜粋すると意味不明だと思うので、その前後を少しだけ引用しておきます。
ルンバの最大の欠点は「ルンバを使うほどの広さの家がないこと」であり、同様にKinectで存分にダンスできる家もそんなにありませんよね。VRにもこの話は当てはまるんです。
おいおい、アダルトVRでオナニーするのにどんだけスペースが必要なんだよ(笑)「VRに必要な広さ」とは一体どれほどの広さなのよ?
横たわれるぐらいのスペースがあれば十分なことは、VRオナニーしたことがあれば分かるはず。もしかして、A氏は一度もアダルトVRでオナニーしたことないんじゃ・・満喫とかでも全く問題なくできますからね。
ルンバと結びつけて上手い例えをしているように感じたかもしれませんが、私からすると「何を言っている?」って感じですw
この問題に関して以下のようにも回答しています。
さらに言えば、それこそ鍵のかかる個室を持っていない人間にはVR AVは存分には扱えません。加えて、警戒心が没入感を削いでしまう側面もあると思うんです。
これは確かに一理あります。VRゴーグルを装着すると完全に視野が奪われますし、ヘッドフォンまでしてしまうと行為中に誰かが来ても気づけません。その為、既に体験済みですが、家族や彼女と同居している場合はバレるリスクが伴います。
どうしてもVRゴーグルの装着だけは避けられないので、一人暮らし以外の方は予め理解しておいてください。ただ、気休めですが”バレずにVRオナニーする方法”を説明した記事があるので、気になる方は合わせてどうぞ。
普通のエロ動画よりVR AVのリピーターが少ない?
まずはA氏の回答から。
リピーターが少ない理由にもつながるのですが、VR AVは行為を終えたあとの「何やってんだ……俺……」感が普通のAVの5倍くらいはある気がします。
<中略>
頭にデバイスを着けたりしなければならないので、「なんで俺はこの程度のことにこれほど手間をかけ、一生懸命頑張っているんだろう」とどうしても思っちゃうんですよね。
アダルトVRはリピーターが少ない?何を言ってるのかな?しかも、感動的なVRオナニーを「この程度のこと」だと!それはあなた個人の意見であって、皆に共感させる必要のないこと。
この猫ちゃんみたいになっているのはA氏をはじめ、少数派に思えるのは私だけか?まぁ、これも私個人の意見になってしまうので深くは言及しませんが…。
ただ、回答に関しては真っ向から反論させてもらいます。
風俗に行ったあとに、「もう二度と風俗なんて行かねえや……」と思う瞬間があると思うのですが、その感覚がより強いと言いますか。
そんな事一度も思ったことないわ!これこそA氏個人の感想であって、わざわざ「アダルトVR」を語っている時に持ち出すことではない。この人はAV業界関係者(自称)なのに、業界に恨みでもあるのか?
リピート率の統計は販売サイト側でないと分かりませんが、名前も公表しないA氏が「リピーターが少ない」と断言するのはおかしな話。無知な方はその情報を信用して体験しなくなる可能性だってあります。
風評被害を受けるのはアダルトVR関係者です。
ツイッターで「アダルトVR」と検索すれば否定している人が少数派だってことがすぐ分かります。一部だけ紹介しておきますね。
割と真面目な話、オナニーについての言説があまりに少ないとは感じている。少子化だったりセックスだったり草食系だったりは話題になるのに、オナニーは議論の中心とならない。これは極めて大きな問題だ。TENGAの登場、アダルトVRの発展からコミュニケーション論を展開することもできるだろう。
— 坂上秋成 (@ssakagami) 2017年9月15日
【VR】Faith/Grand Orgasm VR アダルトVR動画 – DMM.R18 https://t.co/IN0ektK544 …
TMAがだしたVRマシュAVに衝撃を受けた(◜ᴗ◝ )
ホンマにエロイ(◜ᴗ◝ )— スカイ@キャットはいいぞ (@BoompunchTamamo) 2017年9月9日
アダルトVRすごかった・・・・
最高だった本当に— あらさん takutakubanban (@arasan0) 2017年9月7日
撮影用のカメラが進化しないと、アダルトVRは失速するはず。
固定カメラ撮影のシーンばかりではマンネリ化するの当たり前。
VRポルノ専門の制作会社BaDoinkの取り組み https://t.co/d1675HZAc0
— 桂隆俊 (@taka_katsura) 2017年9月7日
日本人のオナニー文化に進展をもたらすと言っている方や、アダルトVRで感動した方まで、投稿されているのはほぼ肯定する内容でした。また、一番下の投稿のように市場の失速を心配している人までいて、現在の状況を悪く言う人は見当たりませんでした。
ツイッター以外でもいろいろと調べましたが、アダルトVR市場に後ろ向きな意見を発しているのは、A氏を含む極わずかな人間のみ。どちらを信用するかはあなた次第ですが…。
誰もアダルトVRを欲しがらない?
全容はご自身で見た方がいい内容なので、要点だけつまんで引用しておきます。
<A氏>本物に近い本物じゃないものに価値はありません。見た目は本物と区別つかなくても、人工ダイヤモンドなんて誰も買いませんよね。つまり本物を犯したい層と、フィクションを楽しみたい層は分かれるんです。フィクションを楽しみたい層は本物を求めていない。
<A氏>下手をすれば、「リアルじゃないことに価値がある」とまで思っているかもしれません。おそらく「俺はリアル至上主義なんだ」という人間は、風俗に行くかナンパをしているので。
<インタビュア>つまり、リアルを求めていない層とアダルトVRの相性は悪いということですね。
<A氏>少なくともAVに関していえば、そうでしょうね。アダルトVRがリアルに近づくと、ファンタジーを楽しみに来たのに、実写映画を観せられた感じになるというか。
<インタビュア>すると、VR AVは誰が観るんだって話になりますね
正直、この部分を読んだ時は空いた口が塞がりませんでした。よくもまあ、意味の解らないこじつけをして「アダルトVR不必要説」をでっち上げたものです。自分は哲学者とでも思っている可能性ありますねw
「「俺はリアル至上主義なんだ」という人間は、風俗に行くかナンパを」と論じていますが、そんな風に生きている男性を一人も知りません。知り合いの数だけは多い自信あるのに不思議です。
それに、現実(リアル)とアダルトVRを混合させること自体、おかしなことだと思うんです。誰だってセックスはしたいし、オナニーもしたい。どちらかに白黒つける問題ではなく、性欲の処理にはどちらも必要であり欠かせない行為です。
「VR AVは誰が観るんだって話になりますね」
なりません。実際、この議論が行われている最中も、恐ろしいほどのオナニストたちがアダルトVRを利用しています。
「リアルを求めていない層とアダルトVRの相性は悪い」というのもただ決めつけているだけ。同人系が好きな人の中にもVR好きはいるし、絶倫にも同人好きはいる。何でも見透かしたような談話が異常なだけです。
VR AVは尺が15分でコスパ悪い?
いつの話をしているのか分かりませんが、予想以上に逸脱したことを論じていました。
<インタビュア>あと気になるのは、VR AVの尺の長さですね。通常のAVがどんどん長尺になって、お得感で商売をしている傾向にあるのに対し、VR AVは15-30分ほどですよね。これはどういった理由なんでしょうか?
<A氏>短くても売れたからです。女の子の拘束時間が6時間だとしたときに、15分のVR AVであれば単純計算して最大で24本撮れます。
<A氏>一方で、通常の2時間程度のAVだと最大でも3本しか撮れない。当時はVR AVの単価相場もまだ定まっていなかったので、15分でもユーザーに「1本1000円ですよ」と納得させることができたんですね。
<インタビュア>それってユーザーからすると、「15分の動画に1000円払って、このクオリティか……」となり、リピートされなかったとも考えられますね。
<A氏>ユーザーから見たときのコスパは非常に悪いですね。
なぜA氏は15分しか尺がないような言い回しをしているのか?この議論が行われている時には「長尺VR」が流行っており、30分でも短いと感じるユーザーは沢山いました。下記作品に至っては194分もの長尺ですからねw
『買って損なし!VR長尺のお得すぎるエロVR動画まとめ』で紹介しているので暇なとき見てください。
「15分尺でユーザーにとってコスパが悪い」という流れに持っていきたいのは分かりますが、反日メディアの偏向報道みたいで苛立ちさえ覚えました。
そもそも、コスパを判断するのはユーザーであってあなた方ではない。しかも、DMMの人気VR作品を調べたところ、以下のような動画尺となっていました。
1位 | 194分 | 6位 | 30分 |
2位 | 159分 | 7位 | 31分 |
3位 | 83分 | 8位 | 171分 |
4位 | 40分 | 9位 | 71分 |
5位 | 32分 | 10位 | 47分 |
この現実を知ってもA氏は同じ発言をできるのか?
30分という短い尺の作品もありましたが、その作品の発売日は3ヵ月も前のものでロングセラー商品です。仮にコスパが悪いと感じていたのであればこのような結果にはなっていないでしょう。
ヒット作を見れば分かるので気になる方はご覧ください。
AVVRの責任者にインタビューしてみた
アダルトVRを貶されているような記事に反論するため、思ったことをそのまま綴ってきましたが、所詮はAV業界にいたことがある人間の戯言…。前線では活動しておらず、正しい情報とは言い切ることができません。
そういった事情もあって、この記事は途中まで書いた状態で一時放置していました。これだけで更新するのは内容が薄いと思ったからです。
しかし、最前線で活動している方から意見を頂戴することができ、今回の件についてインタビューする機会をもらいました。
その機会をくれたのは「AVVR」というVR専門サイトの責任者の方です。内容を記載したうえで依頼をしたところ、快くインタビューを受けてくれました。本当にありがとうございました!
コスパはお客様が決めるもの
まずはじめに、アダルトVRに否定的な上記記事を読んでもらいました。10分ぐらい経って読み終わった後、第一声目に言われたのが…
■AVVR責任者
このA氏って人に汗水流して作った作品のコスパを決められたくないね。それを決めるのは私でもない、買ってくれたお客様。価格に見合わないと感じるなら口コミが荒れるし、良いと感じてくれれば自然と売れていく。
この人ってアダルトを中国に売り込む?みたいなビジネスをするんだよね。だったらなんで自分の身を滅ぼすようなことを答えるのかな?アダルトVRは業界の発展を担う新ジャンルだし、ゲームやその他の商品にも影響あることだと思う。
自分たちの商売を軽視されてちょっと熱くなっている様子でした。
それもそのはず、今業界で働いていない私でさえ良く思わなかったのに、当事者であればそのような感情になるのは当然です。
編集費は普通のエロ動画と比べるものではない
A氏が編集費について以下のように述べています。
そもそも普通のAVは切って貼るだけなので、自社で編集を行うメーカーも多いんです。モザイクをかける作業にコストがかかるくらいですね。ところがVRになると、複数の映像の繋ぎ目をつないで1個の動画にする「スティッチング」※】という作業が入り、これも「編集」と呼んでいたわけです。
本来AVは、販売のチャネルを考えなければ、企画も撮影も編集もパッケージ作成も、メーカーが全部自前で完結できていたところに、スティッチングをする余計な1社があいだに入ってきたということです。
「そもそも普通のAVは切って貼るだけ…」という箇所に納得いかなかったようで…
■AVVR責任者
この良い方は現場作業している人間たちに失礼だね。今でも普通のAVを作ることはあるが「切って貼るだけ」のような作業をしたことはない。仮にも業界にいた人間なら大変さは分かっているはず。
それと、確かにアダルトVRにはスティッチングが必要でコストは嵩むけど、あくまでそれは必要経費。その経費をお客様への販売価格に転嫁することはない。単純に良いものを作って販売数を伸ばせば良いだけで、アダルトVRのコスパ問題には全く関係ないでしょw
アダルト業界の未来は分からない
「アダルト業界の今後ってどうなると思いますか?」
一番気になることをぶつけてみました。当然、A氏とは逆の意見を期待していましたが、AVVR責任者の回答は違ったニュアンスのものでした。
■AVVR責任者
正直、業界の未来なんて誰にも分かりませんよ。来月の予想だって分からいのに、1年後、それより先のことなんて希望的観測でしかないでしょw
もしこの記事の人が言ってるようになると思ってたら誰もアダルトVR作らないって。
ごもっともです。
A氏が言っている通りにならなくても責める人はいないだろうし、その通りになった時は「言ったでしょ!」となるだけ。事実を言っている個所もありましたが、記事を全て読んで思ったのは・・
アダルトVR市場に良い影響はない
これだけです。2つの記事を読み比べてもらい、最終判断をするのはあなた次第となります。できれば感動体験ができる「アダルトVR」の良さを分かってほしいですが。
以下の記事にアダルトVRの全てを詰め込んでるのでお暇なときに是非!
まとめ
長文だったので読み疲れたとは思いますが、最後までお付き合いいただき感謝です。
アダルトVRのことを否定されて抑えきれなってしまったことで、思ったことをダラダラと綴ってしまいました。その為、おかしな文章になっている個所も沢山あって、読みづらかったかもしれません。ただ、最後にひとつだけ言わせてください。
「アダルトVRの未来は明るいです!」
希望的観測ではありますが、少しでも業界の手助けができる記事を今後も書いていきます。できるだけ多くの人に読んでもらいので、共感して頂けたらSNSなどで拡散お願いします。