近年の日本では、トイレがよっぽど古かったり汚いところでない限り見かける温水洗浄便座ですが、使用方法を間違えていると病気の原因になってしまったり、膀胱炎になったりします。
しかし、ビデは正しい使い方をすればデリケートゾーンにとってとても強い味方になるので、間違えずに使用すれば一定の効果を得ることができます。
「ビデ」と「ウォシュレット」の違いも分かってない人も多いようですし、ビデの上手な使用方法や常にデリケートゾーンを清潔にしていられるように正しい使い方と知識を知っておきましょう。
ビデ・ウォシュレットとは
有名な話ではあるのですが、ビデは18世紀の初頭には誕生していました。当時のフランスでは木製の細長い形のタライに脚をつけたものにまたがって局部を洗っていたのです。
その後ビデは肛門の洗浄や女性の排尿後、生理時の局部洗浄、そして当時は足洗いや足湯にも使用されたほどで一気に世界中に広まりました。
しかし日本では手を使用して局部を洗うという習慣がなかったことと、当時はトイレスペースが非常に狭かったことから一般的には普及しませんでした。
これらの問題を解消して便座に洗浄器をつけることで、1980年に現TOTOから発売されたのが「ウォシュレット」で、それを気に一斉に日本で広まったわけです。
温水洗浄便座は注意が必要
普段からお尻や膣の洗浄をすることが大好きで、ついつい長く洗浄してしまったり強く吹き付けてしまう人が多いようですが、これは綺麗になるどころか病気の原因になってしまうことが多いので気をつける必要があります。
膣内や肛門は非常に敏感にできていますから、周囲の菌が尿道内に入れば膀胱炎になってしまいますし、肛門側の菌が膣内に入ってしまうこともあります。
これは衛生上とても悪いことなので、使用するときは最大限気をつけるべきだといえます。
ビデの正しい使用方法
使用方法は覚えておけば非常に簡単ですから簡潔に紹介しておきたいと思いますが、その前にウォシュレットのビデ洗浄について、TOTOの公式HPに分かりやすい回答があったので引用して載せておきます。
ビデはフランス語で「bidet」といい婦人用のための洗浄器を意味します。
ウォシュレットに搭載していますビデ洗浄は女性にとって最も理想的な洗浄角度・位置でソフトに洗浄します。
「生理時の不快感の解消」や「産前・産後の清潔維持」など普段より一層清潔に気を配らなければならない時のリフレッシュにお使いください。出展:TOTO
このように、基本的には生理の時や産前産後の使用をすすめていて、ビデは決して普段おしっこをした後に洗うために作られたものではなく、これに関しては意外と知らなかった人も多いと思います。
ウォシュレットのビデはあくまでも外陰部を清潔にするためのものであり、膣内を洗うようにはできていませんから、膣内に温水を入れるのは辞めておきましょう。
しかし、トイレに入る度にビデを使用してしまう癖がついている人も多く、明日からそれを辞めるというのは難しいと思いますから、使用の順番についても紹介しておきます。
ビデを使用する時の順番
ビデを使用する際の正しい順番を紹介しておきますので覚えておきましょう。これまで違った使用方法をしていた人はすぐに実践するようにしてください。
- 排尿後にビデをやさしく温水で当てる
- 洗った後はトイレットペーパーで押さえるように拭く(前から後ろへ)
- 温風を当てる場合は拭いてから最後に当てる
トイレットペーパーの拭き方に関しては他でも紹介していたりしますが、絶対に前から後ろへ拭くようにしましょう。
逆にしてしまうと肛門周りの雑菌が膣内に入ってしまい、性感染症や膀胱炎など色んな病気になりやすいリスクを負うことになってしまいます。
携帯用ビデは必須
生理の終わりかけや、おりものが多いときなどの膣内洗浄については携帯用のビデを使用するのが良いです。
経血などの生理の残留物が残っていたり、生理でストレスが溜まっているときは体の抵抗力が落ちていますから、ここぞとばかりに最近が繁殖しやすいです。
特にガンジダ膣炎などになりやすい人はこの傾向がありますから携帯用のビデを持っておくことを強くすすめます。
しかし、洗いすぎは膣内の自浄作用や善玉菌を失うことになるので携帯ビデを購入する際は成分など自分に合ったものを選びましょう。
最後に
デリケートゾーンの悩みは色々ありますが、かゆみ・かぶれ・ニオイ・黒ずみなど代表的な問題のいずれかは女性なら誰にでも経験があることだと思います。
少しでも悩みの種をなくすには日頃のケアが大事で、慣れたら意識しないでできることもいくつかあります。
ストレスを溜めながら、ニオイやかゆみを気にしながら毎日を過ごしているなら、簡単な方法から試してみて欲しいです。